背景画像は,鶴崎亜紀子様のコラージュ作品「海と灯台: Sea and lighthouse」です。
あれから月日は流れ,慣れない東京都内を旅行中の私。
場所は,東京メトロ東西線日本橋駅のホーム。
次の大手町駅で降りて,JR東京駅に向かうための電車を待っているところです。
そこで,海外からの観光客らしき装いのカップルから話しかけられました。
辛うじて聞き取れたのは,「トウキョー・ステーション」(爆)。
どうも東京駅に行きたいご様子です。
よりによってなぜ私?
だけど,たとえ地元であんなことがあっても,決して国際親善魂を失わなかった私は,逃げませんでした。。
「ネクスト・ステーション!」 ⇒ブレなく目を見つめる。
おお,感謝に満ちるカップルの表情。
もう失敗は許されません。
お口にチャックです。
やってきた電車に一緒に乗り込み,彼らがちゃんと大手町駅で降りるのを見届けてから,私も続きます。
ー(私の内なる声)どうか良い旅をー
地元での失敗をなぜか東京で挽回。
ー決まった。-
完
さて,本曲は,「この街は道標」の英語版です。
基本アレンジは同じですが,新たに手拍子を加えています。
パーカッション奏者平野怜様らが22テイク録音し,そのうちの9テイクを複製の上,合計62人分の振り分けとしたものです。
少しタイミングの左右差を設けて,反響と空間の広がりを錯覚させるような音作りがなされています。
同じ音節数でも,英語を使うと日本語よりも多くの情報を伝えることができます。
言葉足らずの私の世界に,翻訳家picolisco様が,より豊かな情景を描き加えてくださいました。
そして,
シンガーの夕季森灯様,ミキシング担当のruha様をお迎えしたこと。
両曲の関係が,仲の良い姉妹の服の取り換えっこのようなものであること。
それらは,「What is your favorite color?」と同様です。
夕季森灯様には,歌唱のほか,セリフと多重コーラスもお届けいただきました。
架空CDカバーを作るにあたっては,Brittney Murphyさんの素敵なフォントを3つお借りしました。
1 Just Alice Font(曲名)
2 apple cider daydreams Font(シンガーさんのお名前)
3 jelly bean sandwich Font(クレジット)
これらもまた,イメージをかきたてられます。
気分によってフォントを検索するということは,そのデザイナーさんとお会いできずとも,まるでひと時の国際交流をしているかのようです。
そんな私は,突然の国際交流に備えて,今日も,凛としてこの街を歩きます(2020年4月現在,不要な外出自粛中)。
ーできれば,ほかの方にお願いできればと。-
English Lyrics: picolisco
Vocals: Tomori Yukimori
Synthesizer: Patorarara
Handclap: Ryo Hirano
Mixed and Mastered: ruha
Photographs: Ryoji Iwatani (unsplash)
Font designs: Brittney Murphy (fontspace)
This town is a place of our lives' signpost
In the past and still today
Where we try to head and reach up
Light it up to make a day
This town is a place where we will come back
Even after seeing a new world
Just like a bright dot in all black
Light it up to make a sign
【Words】
On the road where many people passed by
We watch the future we' re about to go
In the school where we sent out our shining dreams
We believe the future we' re about to go
In this town, a place of our lives' signpost, in the past and still today
It shows the future, waiting for you and me
この街は私たちの人生の道標の場所
今も昔も
私たちが進もうと 手を伸ばそうとする場所
明るくして一日を楽しくしよう
この街は私たちが帰ってくる場所
新しい世界を見た後でも
真っ黒の中にある眩しい点のように
明るくして道標を作ろう
【セリフ】
多くの人々が通り過ぎて行った道の上で
今から進もうとする未来を見る
輝く夢を送り出した学校で
今から進もうとする未来を信じる
この街、私たちの人生の道標の場所 今も昔も
君と僕を待っている 未来を見せる