背景画像は,鶴崎亜紀子様のコラージュ作品「三角: Triangle」です。
ちょっと物騒なタイトルです。
でも,本来の意味である筋違いな仕返しのお話ではありません。
大袈裟ながら,英語を通じた国際交流。
そんな私の体験談です。
あれは,地元の街中を歩いていたときのこと。
海外からいらしたと思われる男性から道を尋ねられました。
彼は,紙の地図を示し,どうも「〇〇通り」に行きたいご様子です。
そこで私は,溢れ出る国際親善魂から,まずは持てる限りの英語力で応えようと思いました。
「ナウ」 ⇒地図で現在地を示す。
「ゴー・ストレート!」 ⇒全力で遠くを指差す。
「ターン・レフト」 ⇒地図で交差点を示す。
おお,感謝に満ちる男性の表情。
ー(私の内なる声)決まった。ー
ところが,ここで私は,ついつい余計な一言を。
「パハップス(Perhaps: 多分ですね)」
だって,万が一ってこともあるじゃないですか。
日本人の美徳も感じて欲しいし。
おやおや,不信感に満ちる男性の表情。
彼は,お礼を言って足早に立ち去りました。
あらら,美徳が悪徳に。
(後編に続く)
さて,本曲は,「好きな色は,なに」の英語版です。
アレンジは変えていません。
翻訳家picolisco様が,日本語の歌詞の意味を素直に伝えてくださいました。
お迎えしたシンガーの夕季森灯様には,とてもとてもまっすぐな歌声を届けていただきました。
そして,日本語版のシンガーであるruha様は,時を経てミキシング担当として戻って来てくださいました。
両曲の関係は,あたかも仲の良い姉妹が服の取り換えっこをしたような感じです。
また,いつもの架空CDカバーを作るにあたり,アメリカのデザイナーBrittney Murphy様の素敵なフォントを1つお借りしました。
名前は,「cinnamon cake Font」。
思わず「なになに」と前のめりになります。
彼女は,
“Fonts Have Feelings, Too.”
(フォントにも感情がある。)
として,
“Wouldn't it be great if we could search for fonts not just by their subcategory, but by their moods?”
(サブカテゴリではなく,気分によってフォントを検索できるとしたら素晴らしいと思いませんか?)
と問い掛けています。
今回,膨大なフォントの海の中から彼女の作品を愛おしくすくい上げたのには,そんなユニークな姿勢に共感したこともあります。
ところで,フォント選びは,とても楽しくも悩ましいものです。
それは,お相手に応じてああだこうだと悩みつつ,レターセットやメッセージカードを選ぶことに似ています。
今回,同じように自問自答しながら,ベースとなるデザインに込めた気持ちと,デザイナーさんがフォントに与えたキャラクターの擦り合わせを繰り返しました。
まさに,気分によってフォントを検索したことに通じるのかもしれません。
あなたがそのフォントを選んだとき,どんな気分だったのですか。
English Lyrics: picolisco
Vocals: Tomori Yukimori
Piano: Patorarara
Mixed and Mastered: ruha
Photographs: Akshar Dave (unsplash)
Font designs: Brittney Murphy (fontspace)
What is your favorite color?
When is your favorite time?
Where is your favorite place?
Let' s collect your favorite things in life.
My favorite color
My favorite time
My favorite place
My favorite person
You' re the one I love
好きな色は,なに
好きな季節(とき)は,いつ
好きな場所(とこ)は,どこ
きみの好きを集めて
好きな色
好きな季節
好きな場所
好きな人
きみが好き