背景画像は,鶴崎亜紀子様のコラージュ作品「電車: Electric train」です。
Movie: 灰路(haiji)様
言葉の受け取り方によって,行動や世界観が変わることがあると思います。
例えば「長期投資」。
この10年ほどの間にその考え方が徐々に広まり,自分を含めてみんなが繋がっているこの世界を豊かにするという本質的な意味が「再発見」されていっているようです。
それは,もはや記号としてのお金の話ではなく,世界の在り方や誰かとの関わり方の範疇として捉えられている印象です。
そのような長期投資の意義を,まさに全国行脚して実直なまでに語り続けてきたのが,独立系の直販投信といわれる各社です。
中でも長期投資への寄り添い方を長距離列車の旅になぞらえるのがセゾン投信。
より良い未来をどうやって描いていくのかという長期投資の理念に共感し,見る景色が変わった一人として,リスペクトの気持ちを込めてその車窓に映る情景をモチーフとした曲を書きました。
一番心が和らぐ色の花びらが頭上から舞い落ち,この身をそっと包んでくれるかのようなイントロのピアノバージョン。
巡航速度を保って遠くを目指すことを旨とする長距離列車にふさわしく,主人公の「僕」の気持ちはセンターにあり,どこまでも静かです。
バンドバージョンでは,長旅の途中にちょっとスパイスを与えるような疾走感を意識しました。
原曲は,2010年4月28日付けセゾン投信の社長ブログ「温かい贈り物グレードアップ!」にて,「セゾン投信のテーマソング」とご紹介いただきました(現行のブログは2013年以降のものです。)。当時3周年記念にと「お届け」したもので,本曲はあくまでも個人的に発信する“respecting song”となります。
Vocal: Misako Kita(関東で活動中のシンガーさん)
Piano and Arrangement (Piano Version): Tohru Yamaguchi
Percussion: 平野 怜 (Band version)
Mix and Mastering: Kenichi Kaita (Piano Version)
D-marble (Band Version)
English Lyrics and Translation: picolisco
Illustration: 浅井ナスオ
いろんな道を辿って僕はここに来た
いろんな想いを全部, 小さな鞄に詰めて
長距離列車のあの窓から
迷いの欠片手放そう
ゆっくり歩くことに決めた
このレールを信じて
ある人に聞いてきたよ
きみの描く軌跡がとても美しいものだと
だから確かめに来たよ
長距離列車の窓が見つめる人々の営みの滴と
誰かと想いを分かち合う姿を映してる
気まぐれな風が急に吹くこともあるけど
今日もどこかで必ず夜が明けてる
長距離列車のこの窓から
見えるのは未来の記憶
誰とも比べることのない
明日が待ってる
ラララ...
ゆっくり歩くことに決めた
このレールを信じて
I came here by following various paths
All the thoughts and hopes are packed in a little bag
From that window of a long distance train
Let go the hesitations
I decided to walk slowly
Believing in this railroad
I heard it from somebody
Trails that you draw are so wonderful
So, I came here to see
Windows of the long distance train watch the drops of people' s work
They reflect the beauty of people when they share their thoughts with somebody
Capricious wind sometimes blows
But somewhere in the world, there is always a daybreak
From this window of a long distance train
We can see memories of the future
Tomorrow is coming
That you can never compare with others
la la la...
I decided to walk slowly
Believing in this railroad
I' ve been walking on lots of colorful paths
And I finally came here
In this little bag that I' m carrying
There is some fear, some pleasure, and some cheer
The windows of a long distance train can blow away
Hesitancy that comes up during a vain walk
I' m going to believe in this long rail road
And decided to take a calm walk
I' ve just heard it from somebody passed by
Trails you draw are truly so beautiful
That' s the reason why I came here on my best try
I hope it' s something that makes me feel mirthful
The windows of a long distance train watch as they run through
Those shiny drops that people make in their daily lives
I think I know how they turn into graceful dew
They glare when people share themselves
Wind is sometimes pretty capricious, and changes itself to a gale
Always somewhere in the Earth, daybreak is there, of course fogs will dispel
The windows of a long distance train can let us see
A brilliant future that we were dreaming of
Tomorrow has never been this broad and free to me
I would keep it and won't let off
la la la...
I' m going to believe in this long rail road
And decided to take a calm walk
私は色とりどりの道を歩いてきた
そしてようやくここに来た
私が抱えているこの小さなカバンの中には
不安や喜びや元気が入っていて
長距離列車の窓は吹き飛ばすことができる
空虚な散歩の最中に浮かんでくる躊躇とか
私はこの長い線路を信じる
そしてゆっくり歩くことを決めた
さっきすれ違った人にちょっと聞いた
あなたが描く軌跡がとても美しいって
それが,私が頑張ってここへ来た理由です
それは私を陽気にさせてくれるものだといいな
長距離列車の窓は走っている時に見る
人々が日常で作り出す,それらの輝く滴を
私は何故それらが優美な露に変わっていくかを知っている気がする
人々が思いを分かち合う時に光るから
風は時々気まぐれで、強風に姿を変える時もある
地球上のどこかで必ず夜明けがある,もちろん霧も晴れる
長距離列車の窓は私たちに見せることができる
私たちが夢見ていた輝かしい未来を
私にとって明日がこんなに広くて自由だったことはない
私はしっかりと掴んで離さない
la la la...
私はこの長い線路を信じる
そしてゆっくり歩くことを決めた